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放送日2024年11月27日~
暮らしに寄りそうアート展
多摩市
11月22日(金)から24日(日)まで、多摩市落合のパルテノン多摩・市民ギャラリーで、「暮らしに寄りそうアート展」が行われました。
多摩地域で活躍する30名の工芸作家が所属する「多摩クラフト協会」は、作家の様々な活動や作品を多くの人に知ってもらおうと、毎年展覧会を開催しています。
今年も会場には、陶磁器・木工・染織など、様々なジャンルの作家によるおよそ400点の作品が展示されました。
木工作家の大岩 忠男さんの作品は、一見、一枚の木に絵を描いているように見えますが、実際には、土台となる木へ図案を彫り、絵に沿う形で様々な別の木をはめ込んで、一つの作品に仕上げているということです。
男女が並んでいる作品では、彼らがまとっている着物の柄や色に合う木を見つけることが難しく、構想からおよそ3年をかけて完成させたということです。
一方、金属造形作家の安東 桂さんのコーナーには、厚さ0.6ミリほどの銅板を加工して作られた動物や、架空の生き物が展示されています。
今回特に力を入れたという、タロットカードがモチーフの人形は、ほかに並ぶ作品が2、3センチほどの手のひらサイズの大きさの中、全長およそ60センチもあるとのことです。
固い銅板をハサミで切ったり、叩いたりして成形していくこれらの人形は、指の一本一本から、空を見上げる表情まで、細かい部分が丁寧に表現され、作り手の技術を感じることができます。
また、この展示会は、作品を鑑賞するだけでなく、実際に参加して、アートに触れてもらうことも目的にしています。
会場の一角には、作家の皆さんが作った作品とともに、来場者が自分の願いを書いたカードを飾ることができるクリスマスツリーが設置され、訪れた皆さんは、「楽しくすごせますように」「国語の点数が上がりますように」といった、様々な願いを飾り、素敵なツリーを完成させていました。
その他にも会場では、クラフト作家が講師を務めるペンダント作りのワークショップなども行われ、訪れた人たちは、作品を鑑賞したり、ワークショップで作品作りを体験したりと、思い思いにアートを楽しんでいました。