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放送日2024年09月18日~
観光ウォーキングツアー 水辺の暮らしと稲城の梨
稲城市
9月14日(土)、稲城市内の各地を巡る観光ウォーキングツアーが行われました。
これは、稲城市内の名所などを巡り、地域の魅力を多くの人たちに知ってもらおうと、稲城市観光協会の主催で定期的に開催されているものです。今回は「水辺の暮らしと稲城の梨」と題し、古くから稲作や梨の栽培が盛んであったこの地域と「多摩川」や「大丸用水」といった水辺とのかかわりを知るツアーが企画され、この日は市内外から24人の参加者が集まりました。
はじめに、今回のガイドを務めるいなぎ観光案内人の苅部さんの紹介があり、
その後、軽いストレッチで身体をほぐしたら、いよいよツアーのスタートです。
はじめに参加者が訪れたのは「是政橋」です。
この場所は、かつて「是政の渡し」と呼ばれていて当時の人々は船を使って対岸へと渡っていました。
昭和17年に木造の橋が架けられるまで、渡し舟は人々の往来や農産物の運搬などに重要な役割を果たしていたということです。苅部さんからは、そうした歴史についての説明があり、参加した皆さんは興味深そうに耳を傾けていました。
続いては、稲城市内に張り巡らされた農業用水である「大丸用水」に到着。
用水路の最初の分岐点である「分量橋」や、水路沿いに整備された遊歩道を見て歩き、参加者の皆さんは、現在も残る稲城の貴重な農業用水の姿に興味津々の様子で見入っていました。
次に一行がやってきたのは「稲城第六小学校」です。
ここには、多摩川で実際に使用されていたという「渡し船」が保管されています。普段は学童保育の教室として使用しているため一般公開はされていませんが、今回はツアーのために特別に見学が行われました。ガイドの苅部さんから、この船は一人の船大工の手で2カ月の期間で制作されたことなどが紹介され、参加者の皆さんは実物を目の前にしながら当時の職人の技術に感心している様子でした。
そして、最後にやってきたのは、東長沼にある梨園「松本ファーム」です。
ここでは園主の松本さんから稲城の梨栽培の歴史をはじめ、梨農家の現状について話がありました。
ツアーの最後には新鮮な梨がふるまわれ、参加者の皆さんは、稲城ならでは旬の味覚をおいしそうに味わっていました。